公認心理師の資格について

臨床心理士についてお話しましたので、公認心理師についてもお話ししましょう。

 

公認心理師は、2019年の2月に認定が開始された心理職の国家資格です。

それまで、日本の心理職には国家資格が存在せず、民間の心理学関連資格が多数存在しました。

その中で一番メジャーな資格が、「臨床心理士」でした。

 

欧米をはじめとする先進国では、心理職の国家資格化や制度が進んでおり、日本も遅ればせながら、「臨床心理士を国家資格化しよう!」と度々取り沙汰されてきたわけです。

 

何年も何年もかけて臨床心理士の偉大な先生達が試行錯誤して、作り上げて下さったのが、公認心理師という資格です。

中心で動いていた諸先生方の苦労は計り知れないものです。

私たち若手・中堅心理師はその恩恵にあずかっているということですので、しっかり役目を果たさなければいけません。

 

 

そんなこんなで、 公認心理師は苦労の末に出来上がった国家資格ですが、それまでメジャーであった臨床心理士とは別の名称になってしまったのです。

それによって、カウンセラーを探している人や心理支援を求めている人が混乱してしまうこともあるでしょう。

さらには、どちらの資格が優位であるかを主張する方もいます。

 

私は、どちらが優位かという議論はあまり好きではありません。

 

 臨床心理士と公認心理師の両方の資格を取得されている方もいますし。公認心理師の資格だけ、臨床心理士の資格だけの方もいます。

 

どちらの資格もなく、心理カウンセラーと名乗る方もいます。 

(有名な話ですが、カウンセラーは医師や看護師と違い、「免許」ではありませんので、どんな人が「カウンセラー」と名乗っても、現時点での法律上は問題ないのです。)

 

 

と、長くなってきたので、次のブログで臨床心理士と公認心理師の違いについてお話していきたいと思います。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。