心の傷が癒えるとはどういうことか

カウンセリングというお仕事をしていると、

様々な心の傷と出会います。

 

たいていの傷は心の奥深くに刻み込まれており、見たくないものです。

上手に見ないようにしている人もいるし、

知らない間に心から切り離して

まるで何事もなかったかのようにしている人もいます。

 

それでも、何かをきっかけに

傷ついたときの生々しい記憶と感情があふれて

洪水のように押し寄せてしまうときもあります。

(これをフラッシュバックと呼びます。)

 

その洪水に飲み込まれてしまって、

パニックになったり、フリーズしたりする人もいます。

 

だからこそ、心の傷を語るのはとても大変です。

カウンセリングの中で語るにしても

とても苦しい作業なわけです。

語ることによってもう一度傷ついてしまうことさえあります。

カウンセラーのちょっとした一言で

さらに傷が深くなってしまうことだってあります。

それでも、カウンセラーが共に居てくれて、

カウンセラーも苦しみながら耳を傾けていることに気がつくと、少しだけ心強かったりします。

 

 

 

心の傷が癒えるのには

とても時間がかかります。

 

何度向き合っても、傷が癒えたと思っても

また似たような体験をして傷ついたりします。

 

心の傷が完全に癒えるということは

ないのかもしれません。

過去の辛い記憶も辛い感情も

なかったことにはできないからです。

 

それでもカウンセリングで自分の心の傷と

向き合っていくと、、、

フラッシュバックが少なくなったり、

前よりフラッシュバックに圧倒されなくなったり、

似たような体験で傷ついても

また前を向けることができるようになったり、

そんなわずかな変化を感じることができると思います。

 

心の傷が癒えるというのは、こういった小さな変化の

積み重ねだと思っています。

とっても小さな変化かもしれませんが、

生きることが少しだけ楽になると思います。

 

 

 

Cherishオンラインカウンセリングでは、

心の傷を癒すためのお手伝いができると思います。

「心の傷を癒したい」「今より楽になりたい」

と思っている方がおりましたら、

是非、お問い合わせフォームより

お問い合わせください。

 

とても繊細なテーマですので、

ゆっくり無理のないように進めていきますので

ご安心いただければと思います。

 

 

 

最後に。

私にも心の傷があると思います。

心の傷がない人なんていないと思います。

そんな私のお話も少しずつしていけたらと思います。

 

 

 

 

 

ー2023年2月18日、追記です。ーーーー

 

とても大切なことを書き忘れていました。

心の傷を癒すためにカウンセリングを利用する際は、まず、今の環境が「安心・安全」かどうかも重要になります。

例えば、今まさに虐待を受けている、いじめを受けている、DVを受けている、震災で食べるものもないなど、悲惨で過酷な環境に置かれている場合、当たり前ですが、カウンセリングどころではありません。

いかに安心安全な場に移れるかを先に考えることが必要になります。

 

警察に相談する、シェルターに入る、仮設住宅に住むなど、衣食住や安心・安全の確保が最優先です。

 

安心・安全な環境にいることができて初めて、自分の心と向き合い自分の心を癒すことができます。

 

(当たり前のことかもしれませんが、とても大切なことなので、追記させていただきました。)

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。