前回と前々回のブログで臨床心理士と公認心理師について紹介したつもりですが、結局のところ、何が違うの?というお話をしたいと思います。
(臨床心理士の資格についてと公認心理師の資格についてのブログもご参照いただければ幸いです。)
正直なところ、行う業務に関してはほぼ同じです。
臨床心理士が民間資格なのに対して、公認心理師は国家資格です。
臨床心理士には更新制度があって、公認心理師には更新制度がありません。
臨床心理士は、臨床心理士指定大学院(修士課程)の修了が必要です。
公認心理師は、公認心理師カリキュラムに基づく大学卒業と大学院修了(または2年間の実務経験)が必要です。
(あるなしクイズみたい。。。)
臨床心理士と公認心理師は、業務内容はほぼ同じであるにも関わらず名称や資格取得方法が異なります。
さて、心理援助を必要とする方々は、名称や資格取得方法がどうであろうと、「どの資格を持ってる人のところに行けば、良い心理療法を受けられるのか」が一番気になるところだと思います。
ここからは私個人の感想ですが、良い心理士や良いカウンセラーというのは、どの資格を取っていようと、最終的にはその人の人柄やこれまでの経験などが重要なのではないかと思います。
どんな資格であれ、心理士は相談者の利益を一番に考えているはずです。
民間資格でも国家資格でもダブルライセンスの人でも、何を学びどのように相談者のことを尊重してくれるのか、その辺りを注意深く見ていただければと思います。
1点だけ言えることは、臨床心理士や公認心理師になるには、大学または大学院を修了する学力が必要になります。
この2つの資格に関してはある程度の学力が保証されているということになります。
もう一つ大切なのは、どんなに実績がある心理士でも、「自分には合わない」と思うこともあります。
心理士も人間ですので、「Aさんにとって良いカウンセラー」が「Bさんにとっても良いカウンセラー」とは限らないのです。
私のカウンセリングでも、まずは、私を信頼していただけるかどうかを大切にしたいと思っています。
信頼できない場合、他のカウンセリング機関をご紹介することもできますし、「なぜ信頼できないのか」というところを見つめてみることもできます。
いずれにせよ、お金を払ってカウンセリングを受けるということはとても覚悟や勇気が必要だと思います。
予約をとったことで、不安になってしまう人もいるくらいです。
そのような大きな覚悟を持って予約をしてくださった方に対して、敬意を払い、丁寧にお話を聞かせていただきたいと思っております。
相談者様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。