臨床心理士を目指したきっかけ①の続きです。
…生意気だった小学生の私は、ある日を境に、これまでの自分の横柄な態度がとても恥ずかしいものだと感じるようになり、罪悪感から同級生の顔色を伺うようになりました。
すると、お友達からは
「さやかちゃんがすごく優しくなった」
と言われ、急に友達が寄ってきてくれるようになったのです。
「こういう態度でいるとお友達が寄ってきてくれるんだ」と学習した私は、いつの間にか、
「全て自分が悪い」
と思い込むようになり、
「ごめんね。ごめんね。」
が口癖になっていました。
これが小学校6年生の終わり頃でした。
中学校に入学し、相変わらず友達の顔色を伺いながら、勉強にも力を入れていました。
小学生の頃から、目の前の問題を解くことが好きだったので、自然と「優等生」「勉強ができる」と周りから言われることが多く、自分でもそんなレッテルを貼っていました。
中学校に入学してからは、
「私がテストで1番をとらなかったらおかしい」
という考えになっていました。
誰もそんなことを言っていないのに、勝手に思い込んでいました。
そして、1学期が過ぎた頃、体に異変が起こります。
「おなかが痛い。」
授業を受けていられず、何度も保健室に通うようになります。
早退をするようになります。
最終的に、朝、登校前に激しい腹痛に襲われるようになるのです。
不登校の始まりです。
保健の先生から児童精神科クリニックを紹介してもらい、受診をすることになり、カウンセリングを受けることになりました。
今から25年も前のことですから、「学校に行かない」なんていう状態は、ありえない状態で、家族にとって受け入れ難いことだったようです。
カウンセリングを受けた私は、
「こんなにも私のことをわかってくれる大人がいるんだ」
と衝撃を受けました。
中学生の私は
「誰も私の気持ちをわかってくれない。」
と孤独を感じていましたから、
カウンセラーに共感してもらえて、すごく心が軽くなったことを覚えています。
「こんな職業があるんだ。」
と憧れを抱いた私は、心理学の本を読みあさり、心理学という学問にどんどんのめりこんでいきます。
しかし、不登校はすぐには改善しません。
休みが長期化しながらも、なんとか行ける高校を探し、なんとか受験をし、高校進学を果たします。
「高校に入れば環境が変わるから、学校に行けるようになる」
と家族も私自身も希望を抱いていましたが、
高校でもやっぱり不登校になってしまうのです。
なぜだったか、今ならわかります。
それは、小学校6年生から思い始めた
「私が全て悪い」
という信念を信じ続けていたからです。
さてさて、長くなってきましたので、臨床心理士をめざしたきっかけ③に続けていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。